自主学習ってこんなに広がる!ちょっと変わった「図鑑」の紹介#3〜小学生の究極の自学ノート図鑑
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小学生向けの図鑑には様々なものがあり、目を通すだけで勉強になる、好奇心が掻き立てられるものも多くあります。そんな「変わり種図鑑」を紹介するシリーズの3回目として、子どもたちの自主学習のノートの図鑑をご紹介します。

自主学習略して自学!すごいノートがたくさん

タイトル:小学生の究極の自学ノート図鑑
著者:森川正樹

森川先生は、自学指導に力をいれていらっしゃる先生です。図鑑のように子どもたちの自学ノートが集められており、子どもたちの熱量が伺えます。
本書の冒頭では、自学のことが「究極の遊び方」と紹介されています。遊びながら勉強にもなる自学のヒントがこの図鑑にたくさん散りばめられています。

迫力アートな自学ノート

はじめは、「迫力アートな自学ノート」として、見開き2ページの中央に大きく絵を書いたレイアウトの自学ノートが紹介されています。
中央の絵によってすごく迫力があり、その周りに自分が調べた情報を文字で記録していくものが多いようです。また、色鉛筆やペンをつかってカラフルに色をつけているノートも目立ちます。
こちらの動画でも、中央に絵を配置するレイアウトの自学ノートが紹介されています。

低学年のスゴイ自学ノート

自学ノートは低学年も取り組むことができます。その具体例が紹介されています。
テーマとしては、低学年の生活科の学習で出てくるようなものが多いです。
昆虫などの身の回りの小さな生き物や、季節の食事についてまとめています。また、集めた落ち葉を貼ったり、自分の学級の担任の先生についてまとめたノートもありました。

開いて広がる自学ノート

森川先生の自学の指導は、基本的に見開き2ページでまとめるということになっています。
スペースが足りない場合や、見せ方を工夫したい場合に、紙を付け足して「開いて広がる」形にしているノートがあります。
こちらの動画の前半でも、類似した自学ノートが紹介されています。

アイディア光る自学ノート

子どもたちがユニークなアイディアでノートに工夫をこらしているものも多数紹介されています。
見開きのページに、テーマに関わるイラストを貼り付け、そのイラストをめくるとさらに関連情報が書き込まれていたり、飛び出す絵本のように立体的に開くようになっていたりと様々な工夫が見て取れます。
自分も作ってみたいという思いをもつ子どもたちも多いかもしれません。

情報たっぷり自学ノート

こちらの項目では、ノートの中に情報をわかりやすく、たくさん書いているものが紹介されています。単に情報量を増やすだけでなく、小見出しをつけたり、カラーペンで区切りを入れたりすることで読みやすさが意識されているのがわかります。
読み手を考えて書くのも、思考の過程に必要なことでしょう。

図鑑には保護者&先生向けの解説編も

本書には、保護者の方や先生方へ向けた解説編もついています。
自学ノートの指導にあたっての森川先生の思いや、自学ノートの指導のポイント、評価やコメントのポイントが解説されています。
実際に指導される方は参考になる点もあるでしょう。

自学ノート図鑑で自学上手な子に

この図鑑を見れば、自分の自学ノートを作りたいと思う子、今取り組んでいる自学を進化させたいと思う子が出てくるのではないでしょうか。自学という遊びをマスターして楽しく学びに取り組んでほしいですね。

参考:
小学生の究極の自学ノート図鑑
小学館「みんなの教育技術」第2回自学ノートコンテスト

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