本からはじめるキャリア教育!キャリア教育に役立つ書籍5選
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キャリア教育は、1999年から文部科学省で提唱されるようになりました。現代においては、ITの発達などで社会の変化のスピードがますます速くなり、キャリア教育の重要性は高まっています。また、子どもたちが小学校1年生から記録を残すために、キャリア・パスポートの取り組みが実施されるようにもなりました。キャリア教育を充実させることで、子どもたちが自分が学んできたことと、自分の将来のつながりを感じながら、社会的・職業的自立に向けて必要な力を身に付けていくことが期待されています。今回は、キャリア教育に役立つ本をご紹介していきます。

キャリア教育におすすめの5冊

キャリア教育は特定の教科だけで行われるものではありません。キャリア・パスポートも、学校だけでなく、家庭および地域での学習も含めて子どもたちが学ぶことについて見通しを立てたり、振り返りを行うことになっています。今回の記事では、子どもたちのキャリア観の涵養に役立つ書籍を紹介します。

職業を知るにはもってこい!『新13歳のハローワーク』

『新13歳のハローワーク』
村上龍 著/はまのゆか イラスト

2003年に刊行されベストセラーとなった『13歳のハローワーク』の新版です。学校で学ぶ教科を入り口に、さまざまな職業が紹介されています。職業それぞれに対する説明はもちろん、「はじめに」で現代の社会の状況や、どんなふうに仕事を見つけていくのか、子どもたちへのメッセージが述べられています。また、本書の終わりの方には、好きな教科や得意なことがわからないという子どもたちへのメッセージもあります。単なる励ましやポジティブな声掛けではなく、新しい視点を与えるような書き方であり、「それならば」と違うページをめくりたくなるような仕組みになっています。

キャリア教育の中で、職業に目を向ける段階で役立ちます。内容としては文章が多いつくりになっており、調べ学習の資料などにも使えるでしょう。大人が読んでも新しい気付きがある一冊です。

新13歳のハローワーク

多角的にみるってどういうこと?『どんなかんじかなあ』

『どんなかんじかなあ』
中山千夏 著/和田誠 絵

キャリア教育は、「職業」だけに目を向けるわけではありません。自分がどんな人間なのか振り返ったり、多角的な視点をもって他者への思いやりを持てるようにしたりすることも大切です。そういった視点を磨くための入り口として活用できる一冊です。
自分と、相手がいる。その相手が一体どんな風にものを見たり、聞いたり、感じたりしているのか。日常の「当たり前」がちょっと揺らぐかもしれません。
絵本ですが、どちらかというと大人向けです。小学校低学年では少し難しいかもしれません。キャリア教育以外の文脈でも「他者理解」のために役立てることができると思います。

どんなかんじかなあ

ずばり、生き方を問う『漫画 君たちはどう生きるか』

『漫画 君たちはどう生きるか』
吉野源三郎 原作/羽賀翔一 漫画

子どもたちが自分自身のキャリアを考えるということは、自分の在り方・生き方を考えることです。タイトルからしてストレートに「どう生きるか」と問うてくる本書は、人生について多様な示唆を与えてくれます。子どもたちからすると少し難解な部分もあるかもしれませんが、漫画になっている分、読みやすく、理解を助けるようになっています。もちろん原作も素晴らしいです。

漫画 君たちはどう生きるか

そもそも働くことってどんなこと?『なぜ僕らは働くのか-君が幸せになるために考えてほしい大切なこと』

『なぜ僕らは働くのか-君が幸せになるために考えてほしい大切なこと』
佳奈 著/モドロカ イラスト/池上彰 監修

働くということを、働くことの仕組みから、仕事の見つけ方、働き方などについて、漫画やイラストをはさみながら解説してくれる一冊です。
小学校のキャリア教育では、自分が学校や家庭、地域、社会の大切な一員であることを理解できるように指導されますが、さらに進んでいくために本書は役に立つでしょう。どんな風に働きたいか、どんなことをして社会の一員になりたいかを考えるきっかけを与えてもらえます。中学生、高校生向けに書かれていますが、大人が読んでも考えさせられる内容です。

なぜ僕らは働くのか

自分の頭で考えることの大切さを説く『14歳の君へ どう考えどう生きるか』

『14歳の君へ どう考えどう生きるか』
池田晶子 著

キャリア教育において、子どもたちは、学校の先生方や、外部講師の方、家族など周囲のたくさんの大人の話を聞くことになると思います。また、動画や本などのコンテンツで大人の経験にも接することができます。しかし、実際にキャリアを歩んでいくのは本人です。たくさんの人に相談したとしても、決めるのは、選ぶのは、自分自身。本書は「自分で考えること」の重さ、強さ、そして面白さを教えてくれます。

14歳の君へ どう考えどう生きるか

1冊の本もキャリア教育の第一歩に

今回は、キャリア教育に役立つ書籍を紹介しました。キャリア教育を職業という観点だけではなく、子どもたちのキャリアの幅が広がるような視点で捉えることが大人には求められます。子どもたちの考えが少しずつ変わっていくタイミングを逃さずに記録していくことも、子どもたち自身のためになるでしょう。そのために、キャリア・パスポートの有効活用が重要です。プランプラン キャリアパスポートを活用すれば、子どもたちの考えを蓄積していくことができます。単なる年毎の記録ではなく、子どもたちが自分で振り返って成長を実感できるようにしていきましょう。

 

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