プランプラン 連絡帳では、保護者へのメール配信、保護者から学校への出欠連絡、SNSのタイムラインのような「通信」機能があります。この機能を活用して、学級の様子を保護者に密に伝え、日々の指導に生かしているのは、福岡県・飯塚市立高田小学校の金澤先生です。紙の連絡帳での情報管理からプランプランに切り替えてどのような変化があったのでしょうか。今回はプランプラン連絡帳を活用している高田小学校の金澤先生の学級についてご紹介します。
目次
地域とのつながりも強い小学校
福岡県にある飯塚市立高田小学校は、地域に根ざした教育活動を行う小学校です。
- 5・6年生リーダーキャンプ
- コミュニティスクール大運動会
- 10歳を祝う会
- 高田フェスティバル「豊建行」
など、家庭・学校・地域が協働して行うプロジェクトを通して、「コミュニティ・スクール高田」を推進しています。
その他にも、地域の農家の方のご協力で、れんげ草遊びや田植え、稲刈りなども行っています。
学級の様子をSNSのように手軽に伝えたい
高田小学校の金澤先生は、特別支援学級を受け持っています。日頃から、先生も保護者も学級での学習の様子を、「SNSのような感覚でいつでもどこでも共有できたらいいのに」と考えていたといいます。保護者も見やすく、教員も自由なタイミングで準備して発信し、保護者に確実に届けることができるツールを探す中で、プランプラン連絡帳と、ポートフォリオを導入することになりました。
プランプランの機能の使い方
金澤先生のクラスでは、プランプランの連絡帳とポートフォリオを目的に合わせて使っています。
目的 | プランプランの機能 | 連絡方向 |
---|---|---|
・担任からの緊急のお知らせや大切なお知らせの伝達 | 連絡帳:お知らせ | 担任 → 家庭 (メール通知あり) |
・連絡帳のメッセージ交換 ・欠席連絡 |
連絡帳:出欠連絡 | 担任 ⇔ 家庭 (通知なし) |
・学級通信 | 連絡帳:通信 | 担任 → 家庭 (通知なし・定期更新) |
・子どもたちの学習の様子の共有 | ポートフォリオ | 子ども → 家庭 担任 → 家庭 |
「連絡帳:お知らせ」では、発信時に保護者の方にメールで通知が届くようになっています。そのため、重要なお知らせや急ぎのお知らせを送るのに活用しています。
一方、「連絡帳:出欠連絡」「連絡帳:通信」はメール通知の機能がありません(※1)。そこで「連絡帳:通信」については学級通信をアップロードするタイミングをおおよそ決めておいて、定期的に保護者の方に見ていただくようにしています。
※1 今後の機能改善で、メール通知機能が追加される可能性があります。
保護者の方もスムーズに利用!
保護者の方には、プランプランを活用することを最初はお手紙で伝えました。1学期のはじめごろに行われた個人面談の際に、金澤先生が直接使い方を説明し、ユーザー登録を行ってもらいました(※2)。そのおかげもあり、保護者の方にもスムーズに利用していただくことができています。
プランプランは、先生、子どもたち、保護者がそれぞれアカウントを持ち、それぞれのアカウントで内容を見ることができます。そのため、保護者の方はスマートフォンなどご自身の使いやすい端末からいつでもアクセスできますし、もちろん子どもたちも自分の端末で内容を見ることができます(※3)。
※2:学校で配布することができる保護者向けの資料は、プランプランでも用意されています。
※3:お知らせ機能や通信機能は、内容の送信先を「保護者と子どもたち」「保護者だけ」「子どもたちだけ」のどれかから選択することができます。
プランプラン導入後の変わった連絡の質
4月下旬から7月下旬の1学期間、プランプランを活用して、先生と保護者の方との連絡には変化がありました。
これまではお互い連絡帳に手書きしていたものが、パソコンやスマートフォンで入力できるようになり、共有事項をより細かくお伝えすることができるようになったといいます。先生からの連絡漏れもなくなり、保護者の方との連絡がより綿密にとれるようになっています。
記録が増えていくのを楽しみにする子どもたち
子どもたちの様子にも変化がありました。学級通信は昨年度までは毎週教室に掲示していましたが、子どもたちはあまり注目していなかったそうです。しかし、今年度からプランプランで通信を配信するようになると、週末に配信される通信を家で見るために、タブレット端末を持ち帰る日が多くなったとのこと。毎週配信される通信が、データとして増えていくことをとても楽しみにしているのだそうです。
▲ポートフォリオの写真で1学期を振り返ることができます
また、ポートフォリオには、子どもたちの学習の様子や制作物について載せています。現在は金澤先生が写真やコメントとともに学習の記録を残していますが、2学期以降は子どもたち自身がポートフォリオを登録することを予定しています。子どもたちもとても楽しみにしているようです。
▲金澤先生の学級通信が配信されるのを楽しみにしています
プランプランの導入で先生の手間も軽減
プランプランを導入したことにより、保護者とのやりとりにも、子どもたちの様子にも良い面がありました。それだけではなく、先生にとってもメリットがありました。
まず、いつでもどこでも編集できるという点があります。プランプランはブラウザで使用するシステムであり、教室でも職員室でも使うことができます。また、通信機能、お知らせ機能は配信の予約ができるため、先生のスキマ時間に作成することができます。
さらに、紙で印刷する必要がなくなるという点も挙げられます。紙のお手紙を配付する場合は「印刷し忘れてしまった」「印刷したのに手元にない」となると、教室と職員室を往復しなければならないこともありました。しかし、プランプランなら印刷する必要がないので、その心配はありません。印刷する時間、紙、インクも節約でき、その分子どもたちの学習に時間をかけることができるようになりました。
保護者への連絡ツールに、子どもたちの学習の記録にぜひ活用を
今回は、飯塚市立高田小学校の特別支援学級の事例をご紹介しました。高田小学校の金澤先生の学級では、先生と保護者の連絡ツールとして、また、子どもたちの学習の記録として引き続きプランプランを活用してくださる予定です。
学校全体での利用はもちろん、今回の事例のように学級単位での活用も大歓迎です。無料で使えるプランプランをぜひご活用ください。
参考
飯塚市立高田小学校WEBサイト
高田小学校WEBサイト|福岡県飯塚市