全国学力テスト上位常連!北陸3県のキャリア教育の取り組みとは?
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富山県、石川県、福井県の北陸3県は、全国学力テスト(全国学力・学習状況調査)の平均正答率で上位に入ることが多いところです。2021年度の結果としては、小学校の平均正答率で石川県が全国1位、福井県は3位、富山県は6位でした。中学校の平均正答率でも、石川県が1位、福井県が2位、富山県が6位という結果になっています。テストの点だけが学力ではありませんが、注目すべき地域であることはたしかです。今回は、北陸3県のキャリア教育の取り組みについてご紹介します。

石川県のキャリア教育の取り組み:地元企業と連携したキャリア教育の推進

石川県では、中学生・高校生を主な対象として、地元企業などと連携したキャリア教育を行なっています。中学生・高校生が地域と関わることで、社会の一員として、主体的に地域に参加する態度の育成を目指しています。
ジョブカフェ石川などが中心になり、職場体験の事前事後指導や、自己理解のワークショップなどを中学校・高校で実施しています。また、石川県内の企業のトップが各学校で講演をするなど、地元企業への理解を広げる取り組みが行われています。

また、小学校からキャリア・パスポートを活用し、高校まで持ち上がることでキャリア教育に計画的に取り組んでいます。

参考:第3期石川の教育振興基本計画 令和3年3月

富山県のキャリア教育の取り組み:キャリア・パスポートに自己評価のレーダーチャート

富山県では、キャリア教育のベースとしてキャリア・パスポートを活用しています。学期初めや学年末など、決められたタイミングだけではなく、日々の授業の中で蓄積した学習シートなどもキャリア・パスポートに入れていくことを想定しています。また、蓄積した学習シートは、次の学年に持ち上がるかどうかを子どもたちが自分で選択したり、振り返ってまとめたりするするようになっています。

キャリア・パスポートの中でも特徴的なページは、キャリア教育で育成すべき能力のレーダーチャートのページです。「自己理解・自己管理能力」「人間関係形成・社会形成能力」「課題対応能力」「キャリアプランニング能力」の4つをさらに3つずつの観点に分け、各項目について年度初めと年度末に自己評価を行います。それをレーダーチャートに記録することで、子どもたちが自分の変化に気づくことができるように工夫しています。

参考:富山県総合教育センター 「キャリア・パスポート」の作成及び活用について

福井県のキャリア教育の取り組み:EduTownあしたねを活用して仕事人を紹介

福井県では、キャリア教育に、小学校から高校を通じて、自らの学習状況等を記述し、振り返ることができる教材「夢へのパスポート」を活用しています。小学校1年生から使えるようにしているとのことです。また、県内の高校1年生を対象に、県内企業訪問を実施したり県内のビジネスアイディアコンテストを開催するなどして、産業界との連携も図っています。
さらに、東京書籍のEduTownあしたねの地域版を活用し、福井の「仕事人」を紹介しています。福井県立恐竜博物館で働く研究者の方や、蒔絵師の方のお話などが掲載されており、地域で働く人への関心が高まるようにしています。

参考:福井県教育振興基本計画
EduTownあしたね 福井県版

北陸3県のキャリア教育は地域に密着した取り組みが多い!キャリア・パスポートももちろん活用

今回は北陸3県のキャリア教育の取り組みについてご紹介しました。特別に変わったことをしている訳ではありませんが、それぞれ地域に密着した取り組みが多いことがわかります。また、キャリア・パスポートの活用も行われていました。
キャリア教育が子どもたちの学力にプラスの影響を及ぼすとも言われています。教科書にとらわれない学びで、子どもたちの学力向上を目指したいところです。

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