キャリア教育を支える「キャリア・パスポート」の存在意義とは?
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IT等の発展により大きく社会が変化し、個人の適性を活かせる職業を求める傾向が強まる中、キャリア教育の重要性に注目が集まるようになりました。長期間にわたるキャリア教育の実効性を高めるには、小中高の12年間の教育期間の中で一貫したプログラムが必要です。キャリア教育を充実させるため、キャリア・パスポートという教材が考案されました。キャリア・パスポートとは、どんなものでしょうか?

キャリア教育の重要性

学校教育において単なる知識の習得だけが目的ではなく、将来の仕事を意識して自立心を育てていくことも重視されるようになりました。社会的役割を意識させ、個人の適性に合わせた職業を絞り込んでいくプロセスは、キャリア教育と呼ばれています。

キャリア教育は小学校の段階では職業調べ、中学校や高校では職場体験活動や社会人講話といった形式で実施されています。キャリア教育が行われることにより、児童や生徒が自分の職業適性について関心を持ち、将来的な就職に向けて向上心や研究心を抱くようになることから、社会的評価を得ていると言えるでしょう。キャリア教育は、グローバリゼーションやITの目覚ましい発展により大きく社会が変化する中で、益々重要性が高まっています。

キャリア教育の課題

しかしながら、キャリア教育において各学校間の連携が上手くいかず、単発的な活動に終わることも少なくないことが問題視されてきました。

また、AIの発達によって、人間が携われる職業が将来的に制限される可能性が示唆され、キャリア教育の構想が根本的に見直されることも求められています。そのため、現実的で一貫したキャリア教育の必要性が高まっていると言えるでしょう。

キャリア・パスポートの存在意義

キャリア教育を充実させるため、キャリア・パスポートという教材が発案されました。キャリア・パスポートとは、キャリア教育の過程を小学校の段階から中学・高校を通じて記録し、活用するものです。キャリア・パスポートを見れば、どんなキャリア教育を受けたのか明確に把握することができます。

外国の入国管理局が押したスタンプを見ると、どの国を訪問したか明らかになるパスポートと似ていることから、キャリア・パスポートと呼ばれるようになりました。

キャリア・パスポートを活かす方法

キャリア・パスポートを作成するのは各学校の教員であり、作成内容について一定の裁量が教員に認められています。しかし、小中高の教員が連携して整合性のある教材を作成するのは負担が大きいでしょう。

こうした問題を克服するため、文部科学省がモデルを提示して、各段階の学校で参考にすべき指針や基準を示しました。これにより、個別の授業や学校行事などで印象に残ったことや成長できたことを記載し、一定期間ごとにまとめ直して情報を整理することが可能になっています。

キャリア・パスポート作成を形式的な作業で終わらせないために

AIの発達により職業選択の幅が狭まる中、キャリア教育の必要性が叫ばれています、キャリア教育の実効性を高める上で、キャリア・パスポートは重要な存在意義があると言えるでしょう。

ただし、キャリアパスポートが単なる記録作成だけで終わってしまっては意味がありません。小中高の各学校が作成するキャリアパスポートが実際の就職に役立つための工夫が欠かせないのは間違いないでしょう。

「プランプラン キャリア・パスポート」を活用しましょう

キャリア・パスポートが、単なる記録作成だけで終わってしまわないためにも「プランプラン キャリア・パスポート」を活用してみてはいかがでしょうか?

プランプラン キャリア・パスポート」は、文部科学省の例示資料に準拠したシステムで、更なる教職員の方々の作業負荷を軽減するために開発されました。もちろん各地域・学校の実情に応じたオリジナルのキャリア・パスポートを作成することも可能です。小学校6年間(中学校・高校まで)通してシステムで一元管理することができ、教職員の働き方改革、児童・生徒の個別最適な学びをサポートします。利用料金は無料です!今なら初期設定もサポートいたします。学校全体ではなく、1クラス、1学年だけなどでのご利用も大歓迎です。費用を気にすることなく、先生方の手間を減らし、子どもたちにとっても便利なシステムを導入してみませんか。

 

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