福岡県飯塚市にある飯塚市立庄内中学校(以下、庄内中学校)の3年生たちが、地元を盛り上げるための取り組みを始めています。地域のシンボルであるメタセコイアの木をイルミネーションで飾る取り組みを発展させ、クラウドファンディングで自分たちで資金集めまで行うというもの。公立の中学校ではまだ珍しいクラウドファンディングの取り組みをご紹介します。
自分たちの街を盛り上げたい!
庄内中学校は、福岡県飯塚市の東部に位置します。庄内中学校にある大きなメタセコイアの木は、地元のシンボルにもなっています。一昨年から地元の団体が、このメタセコイアにイルミネーションを施し、12月に点灯。地元の方々に親しまれる風物詩となっています。
去年から庄内中学校もこのイベントの主催団体に加入し、ランタン飾りや有志の生徒たちによる歌やダンスで盛り上げました。
イベントに関わるのが2年目となる今年は、生徒たちが主体となってイルミネーションの飾り付けをしたり、点灯式のイベントを企画したりするプロジェクトを立ち上げ、そこにかかる資金をクラウドファンディングで集めようとしています。
クラウドファンディングの目的と目標金額
このクラウドファンディングの目標金額は100万円。集まった資金は、イルミネーションに必要な物資や設営費用に充てられ、さらにイベントの運営費にも使用される予定です。
そこで今年は、実行委員会に生徒も参加し、私たちの思いや地域を盛り上げるために私たちにできることを提案していきたいと思います。そして、今年は従来よりもパワーアップしたイルミネーション・点灯式を私たち生徒主体で作り上げていきます。
皆様からいただいた資金は、庄内中オリジナルのイルミネーション作成や点灯式でのイベントなどに使用させていただきます。(具体的な取り組みについては今後ポストでお知らせしていきます)
今私たちが住んでいるこの地域の魅力、そして、学校と地域をつなげる私たちの取り組みをたくさんの方々に知っていただきたいです。ぜひご協力をよろしくお願い致します。
引用:yellz 飯塚市立庄内中学校第3学年~庄内の未来を照らす「光の架け橋プロジェクト」~プロジェクトページより
スムーズに進んだプロジェクト公開までの道のり
プロジェクトがスムーズに進行した背景には、生徒と学校、地域の連携がありました。庄内中学校の一人の先生が代表生徒と一緒に、市内で「地域とともにある学校」をテーマに実践発表をしていたとのこと。その取り組みで地域との関係がすでに構築されていた上、実践発表の中で代表生徒がクラファンにチャレンジしたいという声を上げた際、学校の先生方も市の教育委員会の方も背中を押してくれたといいます。
生徒たちも積極的に準備に取り組み、プロジェクトを掲載するサイトの協力もあり、発案から公開までの期間は約1ヶ月!クラファン初挑戦とは思えないスピード感でプロジェクトを進めています。
生徒たちが挑むこれからの課題
今後は、生徒たちが自ら広報活動を進めていきます。担当の先生からは、「生徒たちが自ら広報活動を進めていくことが課題であり、楽しみでもあります。」との声も。
プロジェクトページの更新もすべて生徒たちが主体的に行う予定です。クラウドファンディングを通じた地域活性化に向けた中学生の力強い挑戦はどのように実を結ぶのでしょうか。これからの取り組みも楽しみです。
関心を持った方はぜひプロジェクトページをご覧ください。