なぜキャリア・パスポートが始まったの?その目的をわかりやすく解説
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学生は、進路や生き方の方向を決めるときに何を指針にしているでしょうか。得意な教科や褒められたこと、部活などその要素は人それぞれ違います。逆に、こんなに良いところがあるのに学生自身が向き合っていないというケースもあるでしょう。キャリア・パスポートとは、学生が小、中、高校を通じて学んだことを具体的に残す仕組みです。ここでは、いったい何のためにキャリア・パスポートで学んだことを残すのかを解説します。

自分を振り返る

キャリア・パスポートがなぜ始まったのか、その目的は4つあります。

1つ目の目的は、学生自身が1年間、何をどう学んだのかを振り返って整理することです。キャリア・パスポートは、基本的に自分で記入する様式になっています。興味深かったことやがんばった成果などを自分で振り返り、整理することで何をどう学んだのかといった自分の個性を知るきっかけになります。小学校からキャリア・パスポートを開始するのは、早い時期から始めることで振り返る癖をつけ、自信をつけて次を見通すという原動力にするためです。

学年間での引き継ぎ

2つ目の目的は、学生の1年間の学びを学年間で引き継ぎ、学生への理解を深めることです。

キャリア・パスポートは原則学校内で保管され、教師間で引継ぎがされます。学生の成績や目立った功績以外の本人の思いや興味の方向の積み重ねを知ることは、通知表では得られない有益な情報です。

学校間での引き継ぎ

3つ目の目的は、学生ひとりひとりの学びや個性を学校間で引き継ぐことです。

今まで行われていた学校間の学生の情報の引き継ぎをより詳細にすることで、小学校、中学校、高等学校と進路を進めていく学生の過去の学びを知り、進学や就職などのキャリア形成を支援できるようになります。学生が記載するキャリアシートにも、小学校では、中学校ではというように振り返りをうながす設問があり、過去を踏まえてこれからどうするかを自分で考える要素にもなります。

将来を見通す

4つ目の目的は、キャリア・パスポートを通じて自分の将来を見通すことです。

自分が学んだことを積み重ね、得意なことや興味の方向性を具体的に記録することで自分に何ができるのかを考えるきっかけになります。よくできたことを綴るものではありません。学生が自己実現のために必要なことを学び、失敗したことも振り返り、またどうするか先を見通すことの繰り返しを支援するのがキャリア・パスポートです。

キャリア・パスポートは未来のために

ITが進化して仕事の在り方が変化しているこれからの時代に、学校でただ勉強をして、良い成績を取るだけでは得にくい「考える力」を存分に習得していくことがこれからの教育で必要とされています。学生が自分の将来を自身をもって進むために、また学生自身のがんばりを学校教育全体で支援するために、キャリア・パスポートの活用が進んでいくでしょう。

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