中学校におけるキャリア教育とは?活動やワークシートについて紹介

キャリア教育は、小学校から取り組むことになっています。中学校でも継続して行うものですが、中学生の時期は特に、人間関係が広がったり、自分の人生や生き方に関心を持っていく時期であり、キャリア教育は大きな影響を与えます。その一方で、高校受験を間近に控えるなど、現実的にキャリアを選択しなければならない時期でもあります。中学校におけるキャリア教育にはどのような活動があるのでしょうか。また、そこで活用できるワークシートなどはどのようなものがあるのでしょうか。

中学校におけるキャリア教育とは?文部科学省の手引きから

文部科学省の「中学校キャリア教育の手引き」には、中学校のキャリア教育の必要性と意義、各教科における取り組みなどが記載されています。

「キャリア」とは?

中学校キャリア教育の手引き」では、キャリアという言葉について以下のように説明しています。

本『手引き』では,「キャリア教育」の「キャリア」を「人が,生涯の中で様々な役割を果たす過程で,自らの役割の価値や自分と役割との関係を見いだしていく連なりや積み重ね」ととらえることとする。

中学校キャリア教育の手引き第1章第1節より
中学校の生徒も、クラスの中での役割や委員会、生徒会などの役割、家庭での役割などさまざまな場所で役割を持つことができます。そういった役割を果たしながら、基礎的・汎用的能力を養っていくことがキャリア教育だと言えるでしょう。

中学校でのキャリア教育の例

中学校に通う時期は、小学校に比べ人間関係も広がり、社会の一員としての意識が高まる時期と言われています。また、自分の生き方や人生への関心が高まる時期ですが、その一方で、現実として高校受験などの進路の選択が必要な時期でもあります。そのため、キャリア発達段階としては「現実的探索と暫定的選択の時期」であり、そこから課題として

  • 肯定的自己理解と自己有用感の獲得
  • 興味・関心等に基づく勤労観・職業観の形成
  • 進路計画の立案と暫定的選択
  • 生き方や進路に関する現実的探索
  • などが挙げられています。

    中学校キャリア教育の手引きより
    それを踏まえて、活動の例を見ていきましょう。

    中学校のキャリア教育の活動例

    中学校におけるキャリア教育行われる活動としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 職場体験
  • 職場見学
  • 身近な人の職業調べ
  • 身近な人の職場訪問
  • ジョブシャドウイング
  • アントレプレナーシップに関わる体験活動
  • 商業・商人体験
  • 農業体験
  • 上級学校見学、体験入学
  • 大学訪問
  • 金融教育
  • 保育、育児体験
  • 福祉・看護体験
  • 福祉、勤労生産的活動
  • 国際理解に関わる体験活動
  • 自然体験
  • 国立教育政策研究所 キャリア教育体験事例集より
    学校の年間計画や、地域の状況、生徒の実態に合わせて、上記のような活動を実施していくことが求められます。
    また、教科学習の中でも、基礎的・汎用的能力の視点を持って教科横断的な指導を行うことにより、キャリア教育につなげることもできます。
    キャリア教育の手引では、以下のような連携が紹介されています。

    教科横断的な指導を行う場合は、教員間での連携も必要になるため、学校のキャリア教育の全体計画が重要になってきます。

    中学校のキャリア教育で使うワークシート

    自治体や企業が、上記の活動などを行えるように、教材やワークシートを公開しています。
    神奈川県は、中学生向けに「ライフキャリア教育」の教材とワークシートを公開しています。
    神奈川県 ライフキャリア教育について
    生徒がすごろくに取り組みながら、人生でどのような選択をするか、また、どうしてその選択をするのか言語化することで、人生やキャリアについて考えるきっかけになるでしょう。
    また、愛媛県の「ハタラク×未来研究所」では、「シゴト☆自分発見カード」を作成しており、その際の授業展開や、使用するワークシートも公開されています。
    ハタラク×未来研究所

    ワークシートの作成にもプランプランが活用できる!

    キャリア教育の体験活動などには、活動前の目標を設定し、実際の活動後にその振り返りをすることが必要ですプランプラン キャリア・パスポートの機能を活用すれば、行事ごとにA4サイズのワークシートを作成することができます。PC、タブレット等からフォーム形式で入力することもでき、保護者や先生のコメントも入力することができます。ワークシートの作成にも活用できるプランプランは、無料でお使いいただけます!費用を気にすることなく、先生方の手間を減らし、子どもたちにとっても便利なシステムを導入してみませんか。

     

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