算数のドリルと言えば、学習した単元ごとに、計算問題や文章問題が載っていて、ひたすら計算したり、式・答えを書いたり、時には考え方を説明する文章を書いたり…といったものを思い浮かべる人が多いと思います。しかし、そんなイメージが覆るおもしろい算数ドリルがあります。その名も「おしごと算数ドリル」。どんなドリルなのかご紹介します。
目次
おしごと算数ドリルとは?
「おしごと算数ドリル」は、探求学習に取り組む学習塾であるエイスクールの授業「おしごと算数」をもとに作成された算数ドリルです。
現在は、『おしごと算数ドリル ビジネス×計算』と、『おしごと算数ドリル デザイン×図形』の2冊が出版されています。
おしごと算数ドリル ビジネス×計算
おしごと算数ドリル デザイン×図形
算数ドリルなのにマンガで進む!「おしごと算数ドリル」の構成は
このドリルは、単に問題演習をするドリルではありません。
『おしごと算数ドリル』の特徴でまずお伝えしたいのは、なんといってもコンビニの店長やプロのデザイナーにお仕事を教えてもらいながら算数を活用していくという「世界観と設定」にあります。つまり、そのおしごとのプロに"なりきって"学んでいくのです。
−『おしごと算数ドリル』 おすすめの使い方(ご家庭編)より
まずはマンガでお仕事を知る!
おしごとのプロになりきるために、まずはマンガでお仕事について知るパートがあります。ビジネス×計算編はコンビニの店長になりきっていくのですが、初めは「在庫管理」の仕事について漫画で説明があります。それがどんな仕事なのか、また、なぜその仕事をしなければならないのかを、漫画のストーリーを通して学ぶことができます。
ミッションで算数を活用する!
お仕事について理解したら、今度はその仕事を行うために、算数を活用していきます。
先ほどの「在庫管理」の例でいくと、商品の入荷後の在庫数を計算するミッションが課せられます。
これを計算しようとすると、
在庫の数(2桁の整数) + 入荷する数(2桁の整数) = 入荷後の在庫数
に取り組む必要があり、算数の知識・技能を活用することになります。
計算自体はシンプルですが、「ミッション」なので、楽しんで取り組むことができるでしょう。
コラムでさらに興味関心を引き出す!
ミッションやお仕事に関わるコラムも用意されています。クイズや補足情報、豆知識などが書いてあり、子どもたちの興味関心がさらに広がっていくように工夫されています。
ミッションを自分の身近に広げて探求!
最後に、ミッションで学んだことを身のまわりに広げる「探求」のページも用意されています。実際に身の回りから探したり、インターネットなどで調べたりして、考えを深めることができるように書き込むことができるようになっています。
仕事と勉強がつながる算数ドリル
計算練習は技能の習得として必要ですが、その計算の意味づけに、実在する仕事を持ってきているのがこの「おしごと算数ドリル」のおもしろいところです。計算練習以外のマンガの部分や、コラムの部分を読むだけでも楽しく、キャリア教育にもつながります。自分が学校でやっている勉強がどんなふうに社会で役に立つのか知ることで、他の教科の勉強のモチベーションにもつながるかもしれません。単なる計算練習だけで子どもたちの勉強を終わらせたくない先生や保護者の方は、活用してみてはいかがでしょうか。
参考:
おしごと算数ドリル ビジネス×計算
おしごと算数ドリル デザイン×図形
『おしごと算数ドリル』 おすすめの使い方(ご家庭編)