2023年に実施された教員採用試験は、ほとんどすべての自治体で終了し、結果が発表されています。教員不足等が度々ニュースになりますが、今年の教員採用試験の結果はどうだったのでしょうか。すべての自治体についてご紹介します。今回は、九州・沖縄編です。

福岡県の教員採用試験の結果

福岡県の教員採用試験の結果は以下のとおりです。

小学校で512名、中学校で395名、高校で169名、特別支援で91名、養護教諭で24名、栄養教諭で7名が合格しています。その他の区分には、久留米市立高校の結果を示しています。
採用予定者数1238名に対し、1202名が合格しています。特に小学校は、採用予定者数に対して合格者数が88名下回っています。倍率も1.36倍と厳しい状況です。全体の倍率は2.69倍となっています。

令和６年度福岡県公立学校教員採用候補者選考試験第一次試験合格発表
令和６年度福岡県公立学校教員採用候補者選考試験第二次試験合格発表 - 福岡県庁ホームページ

北九州市の教員採用試験の結果

北九州市の教員採用試験の結果は以下のようになっています。

小学校では138名、中学校で70名、特別支援で58名、養護教諭で5名、栄養教諭で1名が合格しています。小学校・中学校共有の枠は、小中一貫の枠とされており、17名が合格しています。
採用予定者数276名に対し、289名が合格しています。志願者数を合格者数で割った全体の倍率は3.03倍です。

令和６年度北九州市公立学校教員採用候補者選考試験

福岡市の教員採用試験の結果

福岡市の教員採用試験の結果は以下のようになっています。

小学校では255名、中学校で140名、高校で10名、特別支援で53名、養護教諭で4名、栄養教諭で2名が合格しています。採用予定者数453名に対し、合格者は464名です。志願者数を合格者数で割った倍率は2.96倍です。

福岡市 令和６年度福岡市立学校教員採用候補者選考試験（一般選考）について

佐賀県の教員採用試験の結果

佐賀県の教員採用試験の結果は以下のとおりです。

小学校では178名、中学校では98名、高校では34名、特別支援では39名、養護教諭で10名が合格しています。採用予定者数365名に対し、合格者の合計は359名です。志願者数を合格者数で割った全体の倍率は2.08倍となっており、かなり厳しい状況です。小学校、中学校とも2倍を切っており、採用予定者数にも足りていません。
令和6年度佐賀県公立学校教育採用選考試験に関する総合情報

長崎県の教員採用試験の結果

長崎県の教員採用試験の結果は以下のようになっています。

小学校では247名、中学校では109名、高校では85名、特別支援で30名、養護教諭で22名が合格しています。採用予定者数506名に対し、合格者の合計は493名です。志願者数を合格者数で割った倍率は2.03倍です。小学校、中学校ともに、合格者数が採用予定者数よりも10名ほど少ないようです。

令和6年度長崎県公立学校教員採用選考試験第2次選考結果について | 長崎県

熊本県の教員採用試験の結果

熊本県の教員採用試験の結果は以下のようになっています。

小学校では124名、中学校では91名、高校では71名、特別支援では77名、養護教諭で16名、栄養教諭で3名が合格しています。採用予定者数352名に対し、382名が合格しています。志願者数を合格者数で割った倍率は2.40倍です。小学校の区分では、倍率が1.24倍とかなり低い結果となりました。

熊本県公立学校教員採用選考考査 - 熊本県教育委員会 - 熊本県ホームページ

熊本市の教員採用試験の結果

熊本市の教員採用試験の結果は以下のようになっています。

小学校では179名、中学校・高校では119名、高校（商業・書道）で2名、養護教諭で8名、栄養教諭で3名が合格しています。採用予定者数316名に対し、合格者は311名です。志願者数で合格者数を割った全体の倍率は1.94倍で、特に小学校の倍率は1.28倍とかなり低い結果となっています。

令和６年度（２０２４年度）　熊本市立学校教員採用選考試験　第一次選考試験合格者及び第一次選考試験免除者数
令和６年度（2024年度）　熊本市立学校教員採用選考試験　第二次選考試験合格者

大分県の教員採用試験の結果

大分県の教員採用試験の結果は以下のようになっています。

小学校で160名、中学校で102名、小中連携区分で8名、高校で46名、特別支援で37名、養護教諭で13名、栄養教諭で1名、その他の各種特別選考で46名が合格しています。採用予定者数481名に対し、413名が合格しています。志願者数を合格者数で割った倍率は2.85倍です。
特別選考での志願者が少なかったようで、合格しているのは採用予定者数の半分となっています。

令和６年度大分県公立学校教員採用選考試験（令和５年度実施）

宮崎県の教員採用試験の結果

宮崎県の教員採用試験の結果は以下のようになっています。

小学校では168名、中学校で78名、高校で46名、特別支援で30名、養護教諭で17名、栄養教諭で1名が合格しています。採用予定者数363名に対し、合格者は340名です。志願者数を合格者数で割った倍率は3.08倍となっています。小学校の倍率は1.48倍と低い状態です。中学校、高校は採用予定者数を合格者数が下回っています。

令和6年度(令和5年度実施)宮崎県公立学校教員採用第一次選考試験の合格者について
令和6年度（令和5年度実施）宮崎県公立学校教員採用第二次選考試験の合格者について

鹿児島県の教員採用試験の結果

鹿児島県の教員採用試験の結果は以下のようになっています。

小学校では298名、中学校では146名、高校では55名、特別支援では48名、養護教諭で23名、栄養教諭で6名、実験助手、寄宿舎指導員等のその他の区分では13名が合格しています。採用予定者数573名に対し、589名が合格しています。志願者数を合格者数で割った倍率は2.32倍です。小学校では倍率が1.26倍とやはり低い傾向にあります。

令和６年度鹿児島県公立学校教員等採用選考試験の結果について

沖縄県の教員採用試験の結果

沖縄県の教員採用試験の結果は以下のとおりです。

小学校では284名、中学校では197名、高校で63名、特別支援で14名、養護教諭で14名、その他「理療」の区分で1名が合格しています。採用予定者数470名に対し、合格者数は578名です。志願者数を合格者数で割った全体の倍率は4.91倍です。九州の各県と違い、小学校でも2.75倍と競争率を保っています。

試験実施状況

九州・沖縄の教員採用試験の結果　九州の県は小学校教員の人材不足が深刻か

九州・沖縄の教員採用試験の結果をまとめてご紹介しました。九州の教員採用試験のほぼすべてで、倍率が2倍を切っており、人材不足がかなり厳しい状況であるのがわかります。沖縄は九州の他の県とは異なり、比較的倍率は高い状態でした。

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