小学校・中学校・高校のキャリアパスポート 指導案も公開している滋賀県の事例
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小学校・中学校で行われるキャリア教育は、特別活動の時間を要として、すべての教育活動を通して行うことが求められています。活動の中核として「見通しを立て、振り返ること」が挙げられており、それを記録していく教材として「キャリア・パスポート」が活用されています。文部科学省の例示資料を活用したり、自治体ごとに工夫した形式のものが用いられるなどしています。今回は滋賀県の例をご紹介いたします。

滋賀県のキャリア・パスポートは「共通シート」と「夢の手帖」

滋賀県では、キャリア・パスポートの「共通シート」と、「夢の手帖」が公開されています。
「共通シート」は、小学校、中学校、高校のそれぞれに作成されています。基本的に1学年2枚になっており、1枚は、学年の初めと終わりに記入するもの、もう1枚は毎学期の振り返りを記入するものです。
発達段階に合わせて文字の大きさや質問の内容などが変えられていますが、小学校1年生から高校3年生まで共通のつくりになっており、校種問わず継続していく意識が持ちやすいようになっています。

滋賀県キャリアパスポート共通シート 小学校の例

 

滋賀県キャリアパスポート共通シート 中学校の例

 

滋賀県キャリアパスポート共通シート 高校の例

 

滋賀県のキャリアノート「夢の手帖」はキャリア・パスポートより前から活用されている

滋賀県の「夢の手帖」はキャリアノートとしてキャリア教育に活用する教材です。平成28年に滋賀県教育委員会が公開しており、キャリア・パスポートの取り組みが文部科学省から提案される前から実施されていることになります。
「夢の手帖」も、キャリア・パスポート共通シートと同様に、小学校、中学校、高校のそれぞれで活用できるように作成されています。

滋賀県キャリアノート「夢の手帖」小学校版

小学校では、1年間の中の適切なタイミングで取り上げることで、キャリア教育に活かせるようにしています。

キャリア・パスポートを活用する小学校での授業の指導案

キャリア・パスポートは、学年や学期といった単位で活用することが多くなりますが、ただ単に記録を残すだけではなく、過去から現在、現在から未来へと子ども達の思考を深めながら記録していく必要があります。キャリアノート「夢の手帖」小学校版の活用例について、滋賀県は指導案の形で公開しています

滋賀県キャリアノート「夢の手帖」中学校版

キャリアノート「夢の手帖」の中学校版は、質問項目などが小学校に比べて発展しています。キャリア教育で育てたい資質・能力がより具体的に言語化されたシートになっているため、子どもたちもその資質・能力について捉えやすくなっています。

滋賀県キャリアノート「夢の手帖」高校版

キャリアノート「夢の手帖」の高校版は、さらに発展した内容です。キャリアデザインを意識して「人生100年時代」や「Society 5.0」など、これから子ども達が生きてゆく時代にフォーカスしています。

キャリア・パスポートを使った指導の参考に

今回は、滋賀県の例をご紹介しました。キャリア・パスポートとキャリアノート「夢の手帖」が分かれており、活用シーンがそれぞれ異なっていました。キャリア・パスポートの形式は、文部科学省ではA4サイズで5枚と推奨されていますが、目的にあったもの適宜活用することも重要です。形式にこだわらずとも、目的意識を持ってキャリア教育の指導をしていく必要があるでしょう

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