個別最適な学び・協働的な学びを深める「学習eポータル」とは?現在使えるシステムを比較!
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公立小中学校に導入された一人一台の端末をより学びに活用していくため、「学習eポータル」の活用が進んでいます。子どもたちの個別最適な学びや協働的な学びを深め、一人ひとりの学習ログの利活用に役立つものですが、どのようなシステムがあるのでしょうか。今回は「学習eポータル」についてご紹介します。システムごとの比較もしています!

学習eポータルとは?

学習eポータルは、学校や教員、児童生徒が教育のデータをよりよく活用するための学習マネジメントシステムです。学習者用デジタル教科書などをはじめとして、さまざまな学習コンテンツと連携したり、学習ログが蓄積されたりするハブのような役割を持っています。また、文部科学省が提供するCBTシステム「MEXCBT(メクビット)」との接続も主な機能の一つです。
Google Workspace for Educationや、Microsoft Office 365のアカウントでログインすることができるシングルサインオン機能も搭載されているケースが多いようです。

学習eポータルにはどんなものがある?

2022年9月現在、利用できる学習eポータルは以下の5つです。

  • L-Gate(内田洋行提供)
  • Open Platform for Education(NEC提供)
  • まなびポケット(NTTコミュニケーションズ提供
  • Studyplus for School(スタディプラス提供)
  • Qubena(COMPASS提供)
  • 学習eポータルには標準モデルが決められており、どのシステムを選択しても、標準的な機能は搭載されています。サービスの違いとしては、連携できるデジタル教材や、授業支援ツール、システム導入・運用の際のサポートなどが挙げられます。また、標準的な機能については基本的に無償提供されていますが、その他の機能については有償であったり、無料で利用できる期間に定めがある場合もあります。

    学習eポータルを比較!

    上記5つの学習eポータルについて、費用や連携できるシステム、サポート等について比較し、表にまとめました。

    L-Gateは無償で連携できるツールが多い!

    内田洋行によるL-Gateは、無償で提供されているデジタル教材や、授業支援ツールが多くありました。また、同社で開発している校務支援システムとの連携も可能なため、すでにデジタル校務などの校務支援システムを導入している場合は導入したあとも使いやすいかもしれません。

    Open Platform for Educationはサポートがすごい

    NECによるOpen Platform for Educationは、学習eポータルとしては標準的な機能を備えていますが、学校の業務のデジタル化に向け、オーダーメイドの研修を組んでくれるOPEスターター研修が無償提供されるのが特徴的です。内容は学習eポータルに限らず、Google系ツールの活用の仕方など、学校がGIGAスクール構想に対応するための研修を、学校に合わせた形で実施してもらうことができます。

    まなびポケットは多くの機能が無償提供される

    NTTコミュニケーションズによるまなびポケットはほとんどの機能が無償で提供されています。学習コンテンツも動画教材eboardなどを無料で活用することができます。今後提供予定である機能も多く、便利に使い続けることができそうです。

    Studyplus for Schoolは学習時間のログが豊富

    Studyplus for Schoolは、今まで学習塾や高校等で利用されることが多かったということですが、今回学習eポータルの機能を搭載したため、これまで以上に学校での採用が増えてきそうです。MEXCBTの機能は無料ですが、それ以外の学習管理等の機能は有料となります。Studyplusのアプリで学習時間を記録するような形で、子どもたちが学習計画をスケジュールのように作成したり、それを確認したりすることができます。

    AI教材Qubenaが学習eポータルの機能を搭載

    COMPASSによるQubenaは、AI教材としてすでに数多くの学校で導入されています。2022年9月より、MEXCBITと接続できる学習eポータルの機能も搭載しました。MEXCBTの機能は無料ですが、基本的に有償のAI教材とセットで活用することになっています。すでにQubenaを活用している場合は、無料で学習eポータルとしての機能を使うことができます。現在、新規に導入する自治体については、2024年3月末までAI教材もセットで無償提供するということです。

    2023年度には全国学力・学習状況調査にMEXCBITが導入予定!学習eポータル導入の検討時期

    2023年度の全国学力・学習状況調査では、中3の質問紙調査と、中3英語「話すこと」の試験にMEXCBTが活用される予定です。実証用学習eポータルでも実施することができますが、これを機に各社が提供している学習eポータルを比較し、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

    参考:
    学習eポータルまとめページ

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