全国学力テストでトップクラスの結果を出している秋田県でも、キャリアパスポートの取り組みが行われています。その名も「わか杉っ子のキャリアノート『あきたでドリーム』」です。どんな実践なのかご紹介します。
目次
秋田のキャリア教育は「高い志を育てる」教育
秋田県総合教育センターによると、秋田県のキャリア教育は「高い志を育てる」とされており、3つの「持ち味」で説明されています。
- 校種を貫き、一人ひとりの持ち味に寄り添うキャリア教育
- 教室の外でも生涯にわたって一人一人の持ち味が輝くキャリア教育
- 一人一人のキャリア発達にふるさと秋田の持ち味が息づくキャリア教育
このキャリア教育を実現するために、児童生徒が自分のキャリア発達に関わる記録を残し、学年間、校種間問わず引き継いでいくことが重要視されています。そこで活用されているのが秋田県のキャリアノート「あきたでドリーム」です。
キャリアノート「あきたでドリーム」はふるさと教育兼キャリア教育
わか杉っ子のキャリアノート「あきたでドリーム」は、もともと平成24年度に秋田県教育庁義務教育課で作成されています。この頃からキャリア教育を意識した資料が活用されていたということです。それが、題名や内容など部分的に修正され、現在も使われています。
題名に入っている「キャリア」「あきた」がキーワードとなっており、「キャリア教育」はもちろん、「ふるさと教育」もこのノートのねらいに含まれています。
このノートを活用するねらいとして、
①周囲と心を通わせる
②自分を見つめる
③働くことに触れる
④自分の夢やライフプランを描く
⑤ふるさと秋田とのつながりを考える(地域、社会、自然、人 等)
引用元:秋田わか杉「キャリアノート」『あきたでドリーム(AKITA de DREAM)』作成及び活用について
が挙げられています。
自分自身のキャリアについて考えることと、自分の住む地域秋田とのつながりを考えることをどちらも意識して指導されていることがわかります。
キャリアノート「あきたでドリーム」の実践例
小学校、中学校で実際に活用されている事例について、秋田県総合教育センターのサイトで公開されています。
小学校のキャリアノート・ふるさと教育の事例
大館市立南小学校では、キャリアノートとに自校で作成したプリントも追加して記録を残しています。小学校5、6年生の歩みとして、その学年の間に取り組んだボランティア活動について記録されています。地域と連携した活動の記録が残っており、子どもたちの振り返りに役立ちそうです。
出典:大館市立南小学校の実践例
中学校のキャリアノート・ふるさと教育の事例
中学校の事例では、キャリア教育の観点からも、ふるさと教育の観点からもより深まった実践が行われています。鹿角市立十和田中学校では、鹿角市で行われている「ふれあいボランティアパスポート」も活用しながら、キャリアノートの内容をさらに充実させています。総合的な学習の時間に取り組んでいる地域での職場体験などについても、自分の思いを生徒がしっかりまとめています。
出典:鹿角市立十和田中学校の実践例
秋田県はキャリアパスポートもふるさと教育もまとめて取り組んでいる!
秋田県の事例についてご紹介しました。キャリアパスポートを活用するだけではなく、同時にふるさと教育を盛り込んで、子どもたちへの教育をおこなっていることがわかりました。地域の大人と関わることで、キャリア観とふるさとへの思いがどちらも深まり、相乗効果が生まれているのかもしれません。
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