北海道上川版キャリアパス・ポートの事例|「マイノート」とは?
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キャリア教育は、将来の自立に向けて必要な能力や態度を育てることを目的としています。この目的を達成するためには継続的な教育が必要です。それでは、キャリア教育を推進するためにはどうすれば良いのでしょうか。その答えの一つが、キャリア・パスポートの活用です。ここでは、北海道教育庁上川教育局のキャリア・パスポート(キャリアノート)「マイノート」についてご紹介します。

北海道上川版キャリアパス・ポート「マイノート」のできた背景

北海道では、過去の調査で「自分に良いところがある」と考える児童の割合が低かったことがありました。これを改善するには、児童一人一人の良いところを伸ばさなければなりません。また、小学校段階で良いところを伸ばしたとしても、将来にわたって継続して見ていく必要があります。

継続して良いところを伸ばしていくために、作成したのが北海道のキャリア・パスポートの事例となるマイノートです。まず重視したのは、子どもの各学校段階に応じてキャリアを継続的に記録することです。

北海道上川版キャリアパス・ポート「マイノート」とは?

良いところを伸ばすためには児童・生徒が自分を見つめ直して自己肯定感を高めるとともに、夢の実現に積極的に取り組む姿勢を育む方策を具体化しなければなりません。そして、それは教育段階を通じての継続が重要です。

マイノートでは小・中・高の発達段階に応じてキャリア教育の指導が一貫して行えるようにしました。自分で目標を定めて、自分で評価する形で記録し、小・中・高の記録をすべて1冊にファイリングすることにしたのです。

北海道上川版キャリアパス・ポート「マイノート」の作成

マイノートは子どもの発達段階に応じた内容となり、指導する教員が内容を十分理解して活用することに重点を置いて作成されました。
そのために、小学校低・中・高学年、中学生、高校前期・後期の6種類が作成され、また教師用の活用手引きも作成しました。
出典:北海道教育庁上川教育局「マイノート2nd

北海道上川版キャリアパス・ポート「マイノート」の活用

マイノートは目標カード、振り返りカード、自己評価カードの3種類で構成されています。
目標カードでは、各学期の目標を設定するのは子ども自身です。この目標は学年の発達の段階に応じた内容としています。
ふりかえりカードは、各学校がキャリア教育として重点をおいている教育活動がその内容です。例えば、地域のボランティア活動など学校外で行われた活動について記載します。それは子ども達が自己評価する際の根拠としても活用できる内容になっています。
自己評価カードは立てた目標に対して、振り返りカードを基に振り返りながら根拠を持って自分を見つめ直せるように工夫されています。
出典:北海道教育庁上川教育局「「マイノートを活用しましょう!」

試行錯誤の結果できたマイノート

北海道においてもキャリア教育は積極的に取り組んでいます。キャリア教育は、子ども達の発達に合わせて段階的に実施される必要があります。キャリア・パスポートの作成では、教育段階に応じた教育現場とそれを使用する児童生徒並びに保護者の意見を反映することが重要です。そのような認識に至った上で、地域の教育関係者や児童生徒、保護者の協力を得て試行錯誤しながらマイノートは出来上がりました。

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