もうすぐ節分!意外と知らない"年中行事"がよくわかる絵本5選
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2月3日は節分です。豆まきをするだけでなく、近年は恵方巻きを食べる習慣も定着しつつあります。小学校は特に行事に触れることが多くありますが、節分以外にも行事はたくさんあります。行事ごとに由来を聞かれると、意外と知らなかったり忘れてしまったりしていることもあるかもしれません。学級に行事に関わる本を置いておけば、そんな心配は無用です。今回は、行事についてよくわかる絵本をご紹介します。

低学年向け!読み聞かせにも「行事のおはなし12か月」

タイトル:行事のおはなし 12か月
作:佐近蘭子
絵:くすはら順子

大きいサイズの本で、二十四節気の説明、12ヶ月の行事の解説のあとに、いろいろな行事についてのおはなしが17篇掲載されています。
前半の解説は大人向けに書かれていますが、ふりがなが振られている部分も多く、調べ学習等にも使えそうです。
後半のおはなしは低学年向けで、元日、節分、ひなまつりなどに加え、6月の歯の衛生週間なども掲載されています。その時期に読み聞かせをするのもいいですね。

行事のおはなし

行事ごとに使われるものイラストがたくさん!「はじめての行事えほん」

タイトル:はじめての行事えほん
監修:小川直之
絵:竹永絵里

こちらは月毎に行事が解説されています。由来やその日にすることの説明が、絵とともにわかりやすく書かれています。
たとえば「春のお彼岸」の説明では、お墓参りへ行くときの持ち物(お花や線香、数珠など)なども描かれているので、実物を見たことがない子どもにも伝わりやすいでしょう。また、農業と関連が深い内容についても記載が多く「田植え」「稲刈り」なども載っています。

はじめての行事えほん

歌や食事で行事を取り入れる!「うたう♪たべる!あそぶ!12か月の行事のえほん」

タイトル:うたう♪たべる!あそぶ!12か月の行事のえほん
監修:新谷尚紀、井桁容子

こちらは年中行事に関わる「歌」「食事」「工作」などがまとめられています。音楽の教科書にも載っている歌も多いですが、学年問わず行事に関わる歌を見ることができます。また、行事に関わる食事、おやつのレシピも載っています。給食などと関連づけて紹介することができそうです。行事の飾りやおもちゃの作り方も紹介されています。新聞紙や紙コップ、折り紙など身近な材料で作れるものが多いので、学校でも取り入れやすいかもしれません。

うたう♪たべる!あそぶ!12か月の行事のえほん

毎月の行事と自然の変わり方に興味がわく「かこさとし こどもの行事 しぜんと生活」

タイトル:かこさとし こどもの行事 しぜんと生活
作・絵:かこさとし

「からすのぱんやさん」などの絵本で有名なかこさとしさんの絵本です。月毎に1冊、全部で12冊のシリーズです。毎月の行事や、その頃の自然の様子が描かれています。たとえば2月の分には、自然の様子として「雪遊び」、だんだん咲いてくる「つばきの花」などが紹介されています。一つ一つの行事についても丁寧に説明されていますし、挿絵もたっぷり入っています。

かこさとし こどもの行事 しぜんと生活

小さな1冊に行事の要素が詰まっている!「子どもと楽しむ行事とあそびのえほん」

タイトル:子どもと楽しむ行事とあそびのえほん
作:すとう あさえ
絵:さいとう しのぶ

小さい絵本で、持ち運びなどもできるサイズです。それでも、その中に年中行事がたくさん詰まっています。絵がたっぷりで、行事の様子がよくわかります。説明文も短く収められていますが、その由来や経緯がきちんと書かれています。例えば節分なら以下のように書かれています。

 「節分」とは、季節のわかれ目を意味しています。
立春(2月4日ごろ)、立花(5月6日ごろ)、立秋(8月8日ごろ)、立冬(11月8日ごろ)のそれぞれの前日をさし、一年に4回ありましたが、室町時代に入ると、次第に立春の前日のみをいうようになりました。
豆まきは、中国の鬼をはらう風習が日本に伝わったもので、春を迎え、病やわざわいのない年になるようにという願いが込められています。
さあ、みんなで元気に、「福はーうち、鬼はーそと!」

「子どもと楽しむ行事とあそびのえほん」15ページより

子どもと楽しむ行事とあそびのえほん

年中行事の絵本、学級に取り入れてみては

今回は行事の絵本をご紹介しました。1冊置いておけばいつでも使えそうなものや、コンパクトで保管しやすいもの、読み聞かせにも活用できるものなど本によって特徴がありました。学級で子どもたちに読んでもらいたい、職員室に置いておいて教材研究の参考にしたいなど、先生方の活用方法に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。

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