静岡県が取り組んでいる「みらいマップJr.静岡県の小学生は考える」「未来map静岡県の14歳は考える」とは?
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小学校から中学校、高校まで一貫したキャリア教育を行うためのツールとして、新たに導入されたのがキャリア・パスポートと呼ばれるものです。すでに全国の小学校や中学校で取り組みが始まっており、それぞれの都道府県でどのように実施しているのか事例が注目を集めています。そこで、今回は静岡県のキャリア・パスポートの事例についてご紹介します。

静岡県の教育委員会が行うキャリア・パスポートの取り組みについて

静岡県の教育委員会は、小学校向けのキャリア・パスポートの補助教材として「みらいマップJr.静岡県の小学生は考える」、職業体験を行う中学生のキャリア・パスポートの補助教材として「未来map静岡県の14歳は考える」を導入しています。

みらいマップJr.は自分のことや自分が学校の中でどのような役割を担っているかなど個人のことだけではなく、集団社会の中での自分のことを考えて書き出せるような資料を使ったキャリア形成を行っています。

未来mapは中学生が職業体験をする前の事前学習または事後学習を通じて、勤労観や職業観を養うことができるように支援することを目的とした内容となっています。

「みらいマップJr.静岡県の小学生は考える」とは?

「みらいマップJr.静岡県の小学生は考える」は全部で4章+おまけで構成されており、ポイントとしては、小学生で身につけておくべき集団生活の基本の中から自分の役割や役割を果たすことの重要性を学ぶことができ、仕事や自分の夢に関することに繋げているという点です。

【育てよう夢を・第1章・役割について考えよう】
出典:静岡県「小学校高学年用教材「みらいマップJr.静岡県の小学生は考える」(平成25年2月発行)

【第2章・集団の活動について考えよう】
出典:静岡県「小学校高学年用教材「みらいマップJr.静岡県の小学生は考える」(平成25年2月発行)

【第3章・仕事について考えよう】
出典:静岡県「小学校高学年用教材「みらいマップJr.静岡県の小学生は考える」(平成25年2月発行)

【第4章・あなたの夢を描こう】
出典:静岡県「小学校高学年用教材「みらいマップJr.静岡県の小学生は考える」(平成25年2月発行)

【おまけ・奥付】

出典:静岡県「小学校高学年用教材「みらいマップJr.静岡県の小学生は考える」(平成25年2月発行)

また、上図のように「みらいマップJr.静岡県の小学生は考える」は子供たちがキャリア形成に関して楽しく考えることができるようにゲーム形式で資料を作成しており、振り返りにも楽しさを追及しているところが評価されています。

「未来map静岡県の14歳は考える」とは?

「未来map静岡県の14歳は考える」の特徴は、職業を実際に体験して学習することで仕事をするというのがどのようなことなのか、資料に提示されている事例を通して理解することができるという点です。

【つながる章】
出典:静岡県「職場体験生徒用教材「未来map静岡県の14歳は考える」(平成24年2月発行)

【仕事を考える章】
出典:静岡県「職場体験生徒用教材「未来map静岡県の14歳は考える」(平成24年2月発行)

【思いを知る章】
出典:静岡県「職場体験生徒用教材「未来map静岡県の14歳は考える」(平成24年2月発行)

【職場体験の章】
出典:静岡県「職場体験生徒用教材「未来map静岡県の14歳は考える」(平成24年2月発行)

【未来の章】
出典:静岡県「職場体験生徒用教材「未来map静岡県の14歳は考える」(平成24年2月発行)

資料に提示されている事例の中にはキャリア・パスポートの振り返りの内容も含まれているため、キャリア・パスポートをどのように振り返れば自分がやりたい仕事やできる仕事を見つけることができるのか理解しやすくなっています。

その他静岡県の学校で行われているキャリア・パスポートに関する事例

磐田市立城山中学校では1、2年生に対して、総合学習の時間を用いてキャリア・パスポートを活用した学習を実践していることが公表されています。
出典:磐田市立城山中学校「学校日誌 学級活動(1年生) ~キャリア・パスポート~

1年生は個々で自分の適性や将来の夢、夢を実現するための目標などを書き出すようにして個人での振り返りを中心としており、2年生はグループ学習で職業に関する学習を積極的に行っています。

静岡県では職業に関して特化した学習が中心となっている

キャリア・パスポートは将来に向けたキャリア形成を行うためのツールであることから、静岡県では職業体験を中心とした学習を積極的に導入している傾向が見られます。キャリア・パスポートを活用した振り返りと組み合わせることで、具体的に働くことに対する意識づけをすることができるため、子供たち1人1人がより明確にキャリア形成をしやすくなっているようです。

「プランプラン キャリア・パスポート」を活用しましょう

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