【2022最新】小中学校のICT活用状況〜半数以上が週3以上機器活用!全国学力・学習状況調査の結果

全国学力・学習状況調査は、学力テストだけではなく「学習状況調査」とある通り、小中学生の学習についての調査も行っています。今回はICTに関わる部分を抜き出してご紹介します。一人一台のICT機器が導入されて1年以上経ち、その活用状況が示されました。

「全国学力・学習状況調査」とは?対象者は小学校6年生&中学校3年生

全国学力・学習状況調査とは、2007年から全国で実施されている調査で、学力や、学習状況を把握するために行われています。対象は、小学校6年生と、中学校3年生です。調査は児童生徒一人一人への調査と、学校を対象にした調査が行われています。

児童生徒へのICT関連の調査

ICT機器の使用頻度について

質問項目

5年生まで〔1、2年生のとき〕に受けた授業で、PC・タブレットなどの ICT 機器を、どの程度使用しましたか


今年度は小中学校ともに50%以上の児童生徒が週3回以上使用していると答えました。また、前の年度までは、使用頻度が月1回未満と答えた児童生徒が小学校25%近く、中学校で30%以上だったのが、今年度はどちらも5%程度に減少しました。

ICT機器の使用場面について

質問項目

学校で、授業中に自分で調べる場面で、PC・タブレットなどの ICT 機器を、どの程度使っていますか(インターネット検索など)
学校で、学級の友達〔生徒〕と意見を交換する場面で、PC・タブレットなどのICT機器を、どの程度使っていますか
学校で、自分の考えをまとめ、発表する場面で、PC・タブレットなどのICT機器を、どの程度使っていますか



どのような場面でPC・タブレット端末を使っているかという質問に対しては、調べ学習などの場面では、小中学校どちらでも、週1回以上活用していると答えたが70%程度になりました。他方、子どもたち同士で意見を交流する場面での活用は50%程度に留まっているようです。自分の考えをまとめ、発表する場面での活用頻度は小学校では45%程度、中学校では35%程度となりました。活用のレベルが上がるにつれて、活用頻度も少しずつ減っているのかもしれません。また、実際に学習場面として週1回以上出てこないケースも想定されるため、単純に頻度だけで比較することも難しいでしょう。

ICT機器が勉強の役に立っているかどうか

質問項目

学習の中で PC・タブレットなどの ICT 機器を使うのは勉強の役に立つと思いますか


学習の中でPC・タブレットを活用することが、勉強の役に立つかどうかという質問について、子どもたちの90%以上が肯定的な回答をしています。

ICT機器の勉強への使用時間

質問項目

普段(月曜日から金曜日)、1日当たりどれくらいの時間、スマートフォンやコンピュータなどのICT機器を、勉強のために使っていますか


勉強のために使っている子どもたちは、20%程度の子どもたちが1時間以上PC・タブレットを勉強に活用していると答えています。

学習中のICT機器の活用は浸透しつつある!!

ICT機器についての質問項目について抜粋しました。子どもたちにとって授業で活用するICT機器がかなり身近なものになってきていると考えられます。ただし、活用頻度としては、場面により少しずつ差があるということになっています。
また、5%程度いたICT機器の利用頻度が月1回未満である子どもたちがいる学校については、文部科学省がプッシュ型の伴走支援を行っていきたいという考えが示されました。
参考:ICT活用が進まない教委や学校に「プッシュ型支援」 文科相
ICT機器が子どもたちにとっての「文房具」になる日は、近いかもしれません。

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