キャリア・パスポートを導入するねらいとは?
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2020年4月から小学校・中学校・高校で導入されているキャリア・パスポートは、時代とともに目まぐるしく変わっていく子供たちの教育環境を踏まえた上で、新たな学習指導要領総則として利用されることになっています。

ただ、導入することにどのようなねらいがあるのかよくわからないという人もいるでしょう。今回は、キャリア・パスポート導入のねらいについて解説します。

キャリア・パスポートのねらい1:自己評価や振り返りに活用

キャリア・パスポートは小学校から高校までのキャリア教育に関する活動を記入、記録するポートフォリオです。内容は特別活動や学級活動、ホームルーム活動を中心としたものになりますが、それ以外にも様式によって様々な内容を記録することができます。

このようにして記録した内容は教師だけではなく、子供たち自身も確認することができるようになっており、自分自身が1年間でどのような活動をしてきたのか、何を頑張ってきたのか振り返ることが可能です。

そうして、子供たち自身がこれまでの活動を振り返ることで自分を評価するきっかけにすることができますし、教師側としては成績以外の部分で子供たちを評価できる要素となります。

キャリア・パスポートのねらい2:自己評価や振り返りからのキャリア形成

キャリア・パスポートのねらいとして重要なのは、自己評価や振り返りの中で、自分のやりたいことやなりたいものを考え、そのためにはどのように行動すればいいのか考える力を養うことです。

人間は過去を振り返ることで反省したり成長することができ、自分がどうするべきなのかを考えて行動するようになります。それと同じように、子供たちもキャリア・パスポートで過去を振り返ったり、自己評価をすることで自分のことを見直すことができます。

振り返りと見直しを繰り返していくことで、徐々にキャリア形成を自分の力でできるようになると考えられているのです。

キャリア・パスポートのねらい3:自己実現のために学習や活動への意欲向上を図る

ある程度キャリア形成のために、必要な行動ややるべきことを子供たちが見つけることができれば、今度は自己実現のために意欲的に活動するようになります。

どのような活動をするのかは子供たち個々によって異なり、それぞれが自分の生活の中で必要な課題を見つけなければいけません。

キャリア・パスポートを活用することで自己実現のために必要な行動や学習を把握できるようになるため、教師側が課題ややるべきこと、しなければいけない学習を押し付けるのではなく、自分たちで考えて積極的に取り組むようになると考えられています。

キャリア・パスポートのねらい4:社会に参加するようになって人間関係の形成がしやすくなる

他にも、キャリア・パスポートのねらいとして考えられているのが社会参画や人間関係の形成です。

自己実現のために子供たちが何らかの活動や学習への意欲が向上したとしても、個人の力だけでは解決できない課題も存在します。

そのような場合に教師や友人などの周囲の力を借りることで問題解決できる力を得られるように、キャリア・パスポートを活用していくように指導していく必要があります。また、集団や社会の中に参加することで自分が集団や社会に貢献できること、その中で個人対他者の関係性を理解していくこともキャリア・パスポートのねらいとされています。

キャリアパスポートは長期的なキャリア形成を助けるシステム

キャリア・パスポートの目的やねらいを簡単にまとめると、子供たち自身が小学校から高校までという長い期間で自分のキャリア形成を考える力、それを実現するために行動できる力を養うことだと言えます。

そのため、教師側は子供たちがキャリア・パスポートをうまく活用できるようにサポートすることが重要な役割であり、あくまで子供たちが主体のシステムであることを理解する必要があるでしょう。

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