2023(R5)年度採用・教員採用試験の合格者数・倍率のまとめ:中国・四国編
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2023年4月に採用予定の教員採用試験の結果が続々と発表されています。現在も追加の試験等が行われている自治体もありますが、ほとんどの自治体で結果等が発表されました。年度当初から教員不足が話題になっていますが、採用試験の状況はどうだったのでしょうか。今回は中国・四国地方のデータをご紹介します。

 データの見方
志願者(A):教員採用試験の受験を申し込んだ人の数
採用予定(B):自治体が公開している採用予定者の数
倍率(A/B):志願者数を採用予予定者数で割った倍率
受験者(C):一次試験を受験した人数(志願者のうちの一次試験免除者を含む)
最終合格者(D):最終的に合格者として発表された人数(多くの自治体では二次試験の合格者、一部自治体では三次試験の合格者)
受験倍率(C/D):受験者数を最終合格者数で割った倍率
参考(A/D):志願者数を最終合格者数で割った倍率。受験者が公表されていない自治体も多いための参考
各自治体の合計値には、特別選考枠の志願者・受験者・合格者等が含まれている場合があります。

中国・四国地方の教員採用試験の結果

鳥取県の教員採用試験の状況

鳥取県では、小学校で208名、中学校で68名、高校で8名が合格しました。
受験者数は公開されていませんが、参考の倍率は全体で3.2倍となっています。
採用予定者数293名に対し、356名が合格しています。小学校の区分では50名以上多い人数が合格していますが、高校では少し人数が足りていないようです。

出典:令和5年度鳥取県公立学校教員採用候補者選考試験名簿登載者受験番号一覧等

島根県の教員採用試験の状況

島根県では、小学校で240名、中学校で239名、高校で257名が受験し、それぞれ152名、83名、28名が合格しました。
受験倍率は全体で3.0倍となりました。小学校の区分は倍率が1.6倍となっていますが、高校の区分は9.2倍とかなり高くなっています。
採用予定者数312名に対し、294名が合格しています。

出典:令和5年度島根県公立学校教員採用候補者「一般選考試験」第2次試験の結果について

岡山県の教員採用試験の状況

岡山県では、岡山県と岡山市の教員採用試験が実施されています。
小学校で623名、中学校で481名、高校で489名が受験し、それぞれ223名、109名、65名が合格しました。
受験倍率は全体で4.2倍となりました。
採用予定者数417名に対し、451名が合格しています。

出典:令和5年度岡山県公立学校教員採用候補者選考試験(第2次試験)の結果について

また、岡山市では、小学校で280名、中学校で244名が受験し、それぞれ110名、62名が合格しました。
受験倍率は全体で3.3倍となりました。
採用予定者数160名に対し、178名が合格しています。

出典:令和4年度実施 岡山市公立学校教員採用候補者選考試験(第2次試験)の結果について

広島県の教員採用試験の状況

広島県では、広島県と広島市で合同の採用試験が行われています。
小学校で876名、中学校で828名、高校で749名が受験し、それぞれ459名、228名、145名が合格しました。
受験倍率は全体で3.1倍となりました。
採用予定者数960名に対し934名が合格しています。採用予定者のうち、240名は広島市での採用枠となっています。
合格者数としては、特別支援学校の区分の人数が採用予定者数を大きく下回っています。

出典:令和5年度広島県・広島市公立学校教員採用候補者選考試験 採用候補者名簿登載者受験番号(受験番号順)

山口県の教員採用試験の状況

山口県では、小学校で292名、中学校で274名、高校で275名が受験し、それぞれ175名、107名、62名が合格しました。
受験倍率は全体で2.6倍となりました。養護教諭の採用数が少ないため非常に倍率が高くなっていますが、小学校、特別支援学校の区分では2倍を切っている状態です。
採用予定者数370名に対し、373名が合格しています。

出典:令和5年度(2023年度)山口県公立学校教員採用候補者選考試験の選考結果

徳島県の教員採用試験の状況

徳島県では、小学校で83名、中学校で44名、高校で37名が合格しました。
受験者数は公開されていませんが、参考の倍率は全体で6.4倍となっています。
採用予定者数189名に対し、184名が合格しています。徳島県は全国の都道府県の中で採用予定者数が最も少ない県です。(政令指定都市の採用試験除く)

出典:令和5年度徳島県公立学校教員採用候補者選考審査第2次審査結果について

香川県の教員採用試験の状況

香川県では、小学校で435名、中学校で338名、高校で243名が受験し、それぞれ139名、76名、28名が合格しました。
受験倍率は全体で4.4倍となりました。採用者数の数が全体的に少ないものの、倍率はどの区分でも3倍以上となっています。
採用予定者数254名に対し、265名が合格しています。

出典:令和5年度香川県公立学校教員採用選考試験の第2次選考試験結果をお知らせします。

愛媛県の教員採用試験の状況

愛媛県では、小学校で210名、中学校で126名、高校・特別支援学校で120名が合格しました。
受験者数は公開されていませんが、参考の倍率は全体で2.8倍となっています。
採用予定者数435名に対し、471名が合格しています。
愛媛県では「後期選考試験」として、現職で他の都道府県の教員として勤務している方を対象とした選考試験を行なっています。

出典:令和5年度愛媛県公立学校教員採用選考試験(前期第2次選考試験)合格者

高知県の教員採用試験の状況

高知県では、小学校で910名、中学校で553名、高校で346名が受験し、それぞれ133名、70名、42名が合格しました。
受験倍率は全体で7.6倍となりました。高知県は他の都道府県より採用試験の日程が早いため、志願者・受験者の数が多くなっていると考えられます。倍率はどの区分でも高くなっています。
採用予定者数275名に対し、282名が合格しています。
高知県も2023年1月に現職の教員または教員経験のある方を対象とした特別選考を実施する予定です。

出典:令和5年度(令和4年度実施)高知県公立学校教員採用候補者選考審査 第1回名簿登載者数等

中国・四国地方の教員採用試験の結果 採用人数が少ない自治体が多い

中国・四国地方の教員採用試験の結果をご紹介しました。採用人数自体が少ない自治体が多いため、倍率が高い自治体や、受験区分も多くありました。その中でも特に高知県は倍率が高くなっていましたが、こちらは採用試験の日程の問題も考慮に入れる必要がありそうです。いずれにしても、小学校の区分ではやはり2倍を切るところも多いという結果になっています。

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