2023(R5)年度採用・教員採用試験の合格者数・倍率のまとめ:九州・沖縄編
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2023年4月に採用予定の教員採用試験の結果が続々と発表されています。現在も追加の試験等が行われている自治体もありますが、ほとんどの自治体で結果等が発表されました。年度当初から教員不足が話題になっていますが、採用試験の状況はどうだったのでしょうか。今回は九州・沖縄地方のデータをご紹介します。

 データの見方
志願者(A):教員採用試験の受験を申し込んだ人の数
採用予定(B):自治体が公開している採用予定者の数
倍率(A/B):志願者数を採用予予定者数で割った倍率
受験者(C):一次試験を受験した人数(志願者のうちの一次試験免除者を含む)
最終合格者(D):最終的に合格者として発表された人数(多くの自治体では二次試験の合格者、一部自治体では三次試験の合格者)
受験倍率(C/D):受験者数を最終合格者数で割った倍率
参考(A/D):志願者数を最終合格者数で割った倍率。受験者が公表されていない自治体も多いための参考
各自治体の合計値には、特別選考枠の志願者・受験者・合格者等が含まれている場合があります。

九州・沖縄地方の教員採用試験の結果

福岡県の教員採用試験の状況

福岡県では、福岡県、北九州市、福岡市の教員採用試験が実施されています。

福岡県では、小学校で629名、中学校で406名、高校で144名が合格しました。
受験者数は公開されていませんが、参考の倍率は全体で2.7倍となっています。
採用予定者数1304名に対し、1349名が合格しています。中学校の区分では60名以上多く合格者が出ていますが、小学校では、30名ほど足りていない状態です。小学校では参考の倍率も1.4倍とかなり低くなっています。

出典:令和5年度 福岡県公立学校教員採用候補者選考試験第二次試験結果について 二次試験状況(福岡県)

北九州市では、小学校で160名、中学校で65名、小中一貫校の枠で62名が受験し、それぞれ160名、65名、25名が合格しました。
受験者数は公開されていませんが、参考の倍率は全体で2.6倍となっています。
採用予定者数268名に対し、322名が合格しています。

出典:令和5年度(4年度実施) 北九州市公立学校教員採用候補者選考第二次試験合格者

福岡市では、小学校で320名、中学校で201名、高校で8名が合格しました。
受験者数は公開されていませんが、参考の倍率は全体で2.1倍となっています。
採用予定者数564名に対し、594名が合格しています。

出典:令和5年度福岡市立学校教員採用候補者選考試験第2次試験合格者
福岡市 2次試験合格者594名を発表

佐賀県の教員採用試験の状況

佐賀県では、小学校で238名、中学校で176名、高校で214名が受験し、それぞれ190名、93名、32名が合格しました。
受験倍率は全体で2.1倍となりました。小学校、中学校の区分でどちらも受験倍率2倍を切っている状況です。
採用予定者数368名に対し、366名が合格しています。

出典:令和5年度佐賀県公立学校教員採用選考試験の結果についてお知らせします

熊本県の教員採用試験の状況

熊本県では、熊本県と熊本市の教員採用試験が実施されています。
熊本県は、小学校で169名、中学校で101名、高校で55名が合格しました。
受験者数は公開されていませんが、参考の倍率は全体で2.8倍となっています。
採用予定者数410名に対し、419名が合格しています。

出典:令和5年度 熊本県公立学校教員採用選考考査 第二次考査合格者

熊本市では、小学校で276名、中学校・高校で278名、高校(商業等)で12名が受験し、それぞれ182名、86名、4名が合格しました。
受験倍率は全体で2.3倍となりました。
採用予定者数268名に対し、282名が合格しています。

出典:令和5年度(2023年度) 熊本市立学校教員採用選考試験 実施状況(最終)

大分県の教員採用試験の状況

大分県では、小学校で198名、小中連携の枠で19名、中学校で337名、高校で377名が受験し、それぞれ159名、8名、125名、45名が合格しました。
受験倍率は全体で2.5倍となりました。高校の枠については8倍以上と高い倍率ですが、小学校の区分は1.2倍となっています。
採用予定者数473名に対し、451名が合格しています。養護教諭、栄養教諭以外の枠では、合格者数が採用予定者数に足りていません。

出典:令和5年度 大分県公立学校教員採用選考試験 総合結果

宮崎県の教員採用試験の状況

宮崎県では、小学校で279名、中学校で318名、高校で298名が受験し、それぞれ152名、90名、56名が合格しました。
受験倍率は全体で3.2倍となりました。
採用予定者数365名に対し、358名が合格しています。

出典:令和5年度採用宮崎県公立学校教員採用第二次選考試験の結果について

鹿児島県の教員採用試験の状況

鹿児島県では、小学校で403名、中学校で405名、高校で319名が受験し、それぞれ303名、153名、46名が合格しました。
受験倍率は全体で2.5倍となりました。小学校の区分では倍率が1.3倍となっていますが、採用予定者が多いことが影響していそうです。
採用予定者数549名に対し、574名が合格しています。
鹿児島県では合格者がⅠ区分とⅡ区分に分けられており、Ⅰ区分で辞退者が出た場合にⅡ区分の方が繰り上げて合格する仕組みです。表の合格者にはⅠ区分の人数のみカウントしています。

出典:鹿児島県教育委員会・令和5年度鹿児島県公立学校教員等採用選考試験合格者について

沖縄県の教員採用試験の状況

沖縄県では、小学校で775名、中学校で858名、高校で711名が受験し、それぞれ239名、128名、59名が合格しました。
受験倍率は全体で5.5倍となりました。
採用予定者数400名に対し、483名が合格しています。

出典:沖縄県教員候補者選考試験 実施状況

九州の教員採用試験の結果 小学校で特に苦戦か 沖縄は高い倍率維持

今回は九州・沖縄地方の教員採用試験の結果をご紹介しました。九州ではほぼ全ての採用試験で小学校の区分の倍率が2倍を切っていました。沖縄はどの区分関しても倍率は高めで、採用予定者数に対しても多めの合格者を出していました。

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