2023(R5)年度採用・教員採用試験の合格者数・倍率のまとめ:北海道・東北編
Pocket

▼令和6年度採用予定者の教員採用試験情報はこちら▼

 

2023年4月に採用予定の教員採用試験の結果が続々と発表されています。現在も追加の試験等が行われている自治体もありますが、ほとんどの自治体で結果等が発表されました。年度当初から教員不足が話題になっていますが、採用試験の状況はどうだったのでしょうか。今回は北海道・東北地方のデータをご紹介します。

 データの見方
志願者(A):教員採用試験の受験を申し込んだ人の数
採用予定(B):自治体が公開している採用予定者の数
倍率(A/B):志願者数を採用予予定者数で割った倍率
受験者(C):一次試験を受験した人数(志願者のうちの一次試験免除者を含む)
最終合格者(D):最終的に合格者として発表された人数(多くの自治体では二次試験の合格者、一部自治体では三次試験の合格者)
受験倍率(C/D):受験者数を最終合格者数で割った倍率
参考(A/D):志願者数を最終合格者数で割った倍率。受験者が公表されていない自治体も多いための参考
各自治体の合計値には、特別選考枠の志願者・受験者・合格者等が含まれている場合があります。

北海道・東北地方の教員採用試験の結果

北海道の教員採用試験の状況

北海道では、北海道と札幌市の教員採用試験が行われています。高校の区分については両自治体の共同採用者となっています。

北海道の教員採用試験では小学校で625名、中学校で849名、高校で668名が受験し、それぞれ454名、309名、242名が合格しました。
受験倍率は全体で2.1倍となりました。小学校の区分で見ると、1.4倍となっています。養護教諭、栄養教諭は採用予定者数の倍近くが合格しており、他の自治体と比べて倍率が低くなっています。
採用予定者数906名に対し、1300名が合格しています。

札幌市の採用試験では、小学校で434名、中学校で582名が受験し、それぞれ152名、129名が合格しました。
受験倍率は全体で3.7倍となりました。採用予定者数287名に対し、337名が合格しています。

出典:令和5年度(2023年度)北海道・札幌市公立学校教員採用候補者の登録状
況について

青森県の教員採用試験の状況

青森県の教員採用試験は、10月26日に結果が発表される予定となっています。
1次試験は、小学校で196名、中学校で362名、高校で338名が受験しています。
採用予定者数は全体で275名です。

出典:青森県公立学校教員採用候補者選考試験について

岩手県の教員採用試験の状況

岩手県では、小学校で131名、中学校で79名、高校で47名が合格しました。
校種別の志願者数や受験者数、採用予定者数は公開されていませんが、全体の志願者数は1052名、採用予定者数は290名、合格者は307名となり、
志願者数を最終合格者で割った参考の倍率は3.4倍となります。

出典:令和5年度岩手県公立学校教員採用候補者選考試験一般選考第2次選考の結果について

宮城県の教員採用試験の状況

宮城県では、宮城県の教員採用試験と、仙台市の教員採用試験が実施されています。
宮城県の教員採用試験では、小学校で388名、中学校で288名、中高共通の区分で303名、高校で381名が受験し、それぞれ272名、110名、75名、106名が合格しました。
中高共通の区分には、保健体育、音楽、美術、家庭の4教科が含まれています。受験倍率は全体で2.6倍となりました。小学校の区分では、1.4倍と低めですが、中高共通の区分では採用予定数に対し受験者が多く、倍率は4.0倍と高めです。
全体の採用予定者数505名に対し、574名が合格しています。

仙台市では、小学校で378名、中学校・高校共通で413名、高校(工業など)で13名が受験し、それぞれ172名、66名、3名が合格しました。
受験倍率は全体で3.6倍となりました。
全体の採用予定者数270名に対し、247名が合格しています。

出典:令和5年度宮城県公立学校教員採用候補者選考 第2次選考結果
令和5年度仙台市立学校教員採用選考 結果

秋田県の教員採用試験の状況

秋田県では、小学校で118名、中学校で61名、高校で26名が合格しました。
受験者数は公開されていませんが、参考の倍率は全体で3.2倍となっています。
採用予定者数253名に対し、239名が合格しています。小学校で12名、中学校で4名不足しています。

出典:令和5年度秋田県公立学校教諭等採用候補者第二次選考試験 合格者

山形県の教員採用試験の状況

山形県では、小学校で247名、中学校で238名、高校で193名が受験し、それぞれ185名、83名、36名が合格しました。
受験倍率は全体で2.3倍となりました。小学校の区分の受験倍率は1.3倍となっていますが、採用者数の少ない高校の区分では5.4倍となっています。
採用予定者数345名に対し、347名が合格しています。

出典:令和5年度採用 山形県公立学校教員選考試験 第二次選考試験 合格者数一覧

福島県の教員採用試験の状況

福島県では、小学校で297名、中学校で127名、高校で47名が合格しました。
受験者数は公開されていませんが、参考の倍率は全体で3.6倍となっています。
採用予定者数508名に対し、537名が合格しています。

北海道・東北地方の教員採用試験、ほとんどの自治体で小学校の倍率が2倍以下に

北海道・東北地方の教員採用試験の結果をご紹介しました。すでに発表されている自治体では、札幌市以外はすべて小学校の区分の倍率が2倍を下回る結果になりました。

おすすめの記事